平均寿命わずか2年。ツバメについてこれだけは知ってほしいこと
- YOSHINOBU NISHIKAWA
- 2022年6月17日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年7月6日

こんにちは!ニコnewsです。
お店や家の軒先で、ツバメの巣を見かけることが多くなりました。今回は、夏を知らせる鳥 ツバメについての豆知識をご紹介しますね。
ツバメは人間の生活スペースに近い所に巣を作ることで知られています。
「竹取物語」にもその様子が書かれていることから、1000年以上前にはすでに、人家に巣を作っていたようです。
また、日本だけでなく海外でも、ツバメが巣をつくるのは、人が作った構造物に限るそう。特に、いつも人が行き交う、にぎやかな商店街や公共施設を好むのだとか。
ずいぶんと人間を信用しているのがわかりますね。ヒナを食べにくるカラス、オナガ、ヘビなどを人間が遠ざけてくれると、本能で知っているのでしょうか。
ツバメの寿命は、何もなければ15年くらい生きますが、天敵の多さもあって、ほとんどのツバメが約1~2年間で命を落とすそう。
無事に巣立ちしたヒナは、約2週間のトレーニング期間を経て親離れし、若者どうしで虫取りに行ったり、夜は河原でみんな一緒に寝たりします。
そして夏が終わると、日本を離れて、より暖かい東南アジアなどに旅立っていきます。
あの小さな体で、自分の力だけで、たくさんの天敵を恐れながらも、大きな海をこえて遠い国まで行ってしまうのですから、生き物の力は計りしれません。
たくましく生きているツバメを思うと、自分の人間関係などの悩みが、とても小さく思えてきます。
ちなみに、日本には「鳥獣保護管理法」という法律があり、都道府県知事の許可がなければ、卵やヒナがいる巣を壊すことは違法。違反した場合は「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」だそうです。
お店や家に巣があると、フンの始末に困ったりもしますが、今見ているツバメは、たいへんな幸運で生き残った、勇敢な旅人。そう思うと、見方も変わるのではないでしょうか?
彼らの長旅が成功することを、見守りたいですね。

【参考文献】WWF会報「地球のこと」通巻416号(2022年6月15日発行)
ニコ株式会社 代表 西川
ライター ふみ山




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